経費の勘定科目 早見表(個人事業主)
最終確認日 2026年10月17日
経費の勘定科目は、青色申告決算書に印刷された租税公課、水道光熱費、旅費交通費、通信費、接待交際費、消耗品費、地代家賃などの科目と、自分で追加する科目に振り分けます。科目の選び方で税額は変わらず、大切なのは毎年同じ科目に入れることです。
経費になるか判定ツール
支出の名前を入れると、一般的な扱い・勘定科目・根拠を表示します。
支出を調べる経費の勘定科目 早見表(123項目)
| 項目 | 扱い | 勘定科目 | 按分の基準 | 分類 |
|---|---|---|---|---|
| 家賃(自宅兼事務所) | 按分 | 地代家賃 | 面積 | 住まい・光熱 |
| 事務所・店舗の家賃 | 可 | 地代家賃 | 住まい・光熱 | |
| コワーキングスペース利用料 | 可 | 地代家賃 | 住まい・光熱 | |
| バーチャルオフィス | 可 | 地代家賃 | 住まい・光熱 | |
| 月極駐車場(自宅) | 按分 | 地代家賃 | 走行距離 | 住まい・光熱 |
| 電気代 | 按分 | 水道光熱費 | 時間 | 住まい・光熱 |
| ガス代 | 条件付き | 水道光熱費 | 使用割合 | 住まい・光熱 |
| 水道代 | 条件付き | 水道光熱費 | 使用割合 | 住まい・光熱 |
| 敷金 | 条件付き | (資産: 差入保証金) | 住まい・光熱 | |
| 礼金 | 条件付き | 繰延資産の償却(減価償却費) | 面積 | 住まい・光熱 |
| 更新料 | 条件付き | 繰延資産の償却(減価償却費) | 面積 | 住まい・光熱 |
| 仲介手数料(賃貸) | 按分 | 支払手数料 | 面積 | 住まい・光熱 |
| 火災保険料(賃貸) | 按分 | 損害保険料 | 面積 | 住まい・光熱 |
| 持ち家の固定資産税 | 按分 | 租税公課 | 面積 | 住まい・光熱 |
| 住宅ローンの利息 | 按分 | 利子割引料 | 面積 | 住まい・光熱 |
| 住宅ローンの元本返済 | 不可 | (経費にならない) | 住まい・光熱 | |
| 持ち家の建物の減価償却 | 按分 | 減価償却費 | 面積 | 住まい・光熱 |
| 家族名義の家への家賃 | 不可 | (経費にならない) | 住まい・光熱 | |
| 事務所の清掃・修理 | 可 | 修繕費 | 住まい・光熱 | |
| スマートフォン料金 | 按分 | 通信費 | 時間 | 通信 |
| 仕事専用の携帯電話 | 可 | 通信費 | 通信 | |
| インターネット回線 | 按分 | 通信費 | 時間 | 通信 |
| 切手・郵送料 | 可 | 通信費 | 通信 | |
| 商品の発送費 | 可 | 荷造運賃 | 通信 | |
| ドメイン・サーバー代 | 可 | 通信費 | 通信 | |
| ガソリン代 | 按分 | 車両費(または旅費交通費) | 走行距離 | 車・交通 |
| 自動車保険料 | 按分 | 損害保険料 | 走行距離 | 車・交通 |
| 車検・整備費用 | 按分 | 車両費(または修繕費) | 走行距離 | 車・交通 |
| 自動車税 | 按分 | 租税公課 | 走行距離 | 車・交通 |
| 車の購入 | 按分 | 減価償却費 | 走行距離 | 車・交通 |
| 自動車ローンの利息 | 按分 | 利子割引料 | 走行距離 | 車・交通 |
| 駐車場代(コインパーキング) | 可 | 旅費交通費 | 車・交通 | |
| 高速道路料金 | 可 | 旅費交通費 | 車・交通 | |
| 電車・バス代 | 可 | 旅費交通費 | 車・交通 | |
| 交通系ICカードのチャージ | 条件付き | 旅費交通費 | 車・交通 | |
| タクシー代 | 条件付き | 旅費交通費 | 車・交通 | |
| 出張の宿泊費 | 可 | 旅費交通費 | 車・交通 | |
| 出張の日当(事業主本人) | 不可 | (経費にならない) | 車・交通 | |
| 通勤定期(事業主本人) | 条件付き | 旅費交通費 | 車・交通 | |
| 交通違反の反則金 | 不可 | (経費にならない) | 車・交通 | |
| パソコン | 可 | 消耗品費(10万円未満) | 使用割合 | 機器・ソフト |
| スマートフォン本体 | 按分 | 消耗品費(10万円未満) | 使用割合 | 機器・ソフト |
| タブレット | 可 | 消耗品費(10万円未満) | 使用割合 | 機器・ソフト |
| プリンター・複合機 | 可 | 消耗品費(10万円未満) | 機器・ソフト | |
| カメラ・撮影機材 | 可 | 消耗品費(10万円未満) | 使用割合 | 機器・ソフト |
| モニター・周辺機器 | 可 | 消耗品費 | 機器・ソフト | |
| ソフトウェア(買い切り) | 可 | 消耗品費(10万円未満) | 機器・ソフト | |
| サブスク(業務用ソフト) | 可 | 通信費(または支払手数料) | 使用割合 | 機器・ソフト |
| 会計ソフト | 可 | 通信費(または支払手数料) | 機器・ソフト | |
| 動画・音楽配信サービス | 条件付き | 通信費 | 使用割合 | 機器・ソフト |
| 文房具 | 可 | 消耗品費 | 消耗品・備品 | |
| コピー用紙・インク | 可 | 消耗品費 | 消耗品・備品 | |
| 机・椅子 | 可 | 消耗品費(10万円未満) | 使用割合 | 消耗品・備品 |
| 名刺 | 可 | 広告宣伝費(または消耗品費) | 消耗品・備品 | |
| 作業着・制服 | 可 | 消耗品費 | 消耗品・備品 | |
| 工具 | 可 | 消耗品費(10万円未満) | 消耗品・備品 | |
| 日用品(自宅用) | 不可 | (経費にならない) | 消耗品・備品 | |
| 取引先との飲食 | 可 | 接待交際費 | 交際・慶弔 | |
| 打ち合わせのカフェ代 | 可 | 会議費 | 交際・慶弔 | |
| 一人での食事 | 不可 | (経費にならない) | 交際・慶弔 | |
| 手土産・お中元・お歳暮 | 可 | 接待交際費 | 交際・慶弔 | |
| 香典(取引先) | 可 | 接待交際費 | 交際・慶弔 | |
| ご祝儀(取引先) | 可 | 接待交際費 | 交際・慶弔 | |
| 香典・ご祝儀(従業員) | 可 | 福利厚生費 | 交際・慶弔 | |
| 香典・ご祝儀(自分の親族・友人) | 不可 | (経費にならない) | 交際・慶弔 | |
| ゴルフ(取引先と) | 条件付き | 接待交際費 | 交際・慶弔 | |
| 懇親会・業界の会費 | 可 | 諸会費(または接待交際費) | 交際・慶弔 | |
| 個人事業税 | 可 | 租税公課 | 税金・保険 | |
| 印紙税(収入印紙) | 可 | 租税公課 | 税金・保険 | |
| 登録免許税 | 可 | 租税公課 | 税金・保険 | |
| 消費税(税込経理) | 可 | 租税公課 | 税金・保険 | |
| 所得税 | 不可 | (経費にならない) | 税金・保険 | |
| 住民税 | 不可 | (経費にならない) | 税金・保険 | |
| 延滞税・加算税 | 不可 | (経費にならない) | 税金・保険 | |
| 相続税・贈与税 | 不可 | (経費にならない) | 税金・保険 | |
| 国民年金保険料 | 不可 | (経費にならない) | 税金・保険 | |
| 国民健康保険料 | 不可 | (経費にならない) | 税金・保険 | |
| 生命保険料(自分) | 不可 | (経費にならない) | 税金・保険 | |
| 小規模企業共済の掛金 | 不可 | (経費にならない) | 税金・保険 | |
| 事業用の損害保険料 | 可 | 損害保険料 | 税金・保険 | |
| 労災保険(従業員) | 可 | 法定福利費 | 税金・保険 | |
| 従業員の給料 | 可 | 給料賃金 | 人件費・外注 | |
| 家族への給料 | 条件付き | 専従者給与 | 人件費・外注 | |
| 外注費 | 可 | 外注工賃 | 人件費・外注 | |
| 税理士報酬 | 可 | 支払手数料 | 人件費・外注 | |
| 従業員の福利厚生 | 可 | 福利厚生費 | 人件費・外注 | |
| 自分の健康診断・人間ドック | 不可 | (経費にならない) | 人件費・外注 | |
| 広告費 | 可 | 広告宣伝費 | 広告・販売 | |
| ホームページ制作費 | 可 | 広告宣伝費 | 広告・販売 | |
| 振込手数料 | 可 | 支払手数料 | 広告・販売 | |
| 決済手数料 | 可 | 支払手数料 | 広告・販売 | |
| 試供品・サンプル | 可 | 広告宣伝費 | 広告・販売 | |
| 仕入れ | 可 | 仕入金額(売上原価) | 広告・販売 | |
| 書籍 | 可 | 新聞図書費 | 学び・情報 | |
| 新聞 | 条件付き | 新聞図書費 | 使用割合 | 学び・情報 |
| セミナー・研修費 | 可 | 研修費 | 学び・情報 | |
| 資格取得費 | 条件付き | 研修費 | 学び・情報 | |
| 学校の学費(自分) | 不可 | (経費にならない) | 学び・情報 | |
| スーツ | 不可 | (経費にならない) | 身の回り | |
| 眼鏡・コンタクト | 不可 | (経費にならない) | 身の回り | |
| 腕時計 | 不可 | (経費にならない) | 身の回り | |
| 散髪・美容院 | 不可 | (経費にならない) | 身の回り | |
| 舞台衣装・撮影用衣装 | 条件付き | 消耗品費 | 身の回り | |
| 化粧品 | 条件付き | 消耗品費 | 身の回り | |
| ジム・スポーツクラブ | 不可 | (経費にならない) | 身の回り | |
| 開業前の費用(開業費) | 可 | 開業費(繰延資産) | 開業・引越し | |
| 事務所の引越し費用 | 可 | 雑費(または支払手数料) | 面積 | 開業・引越し |
| 自宅の引越し費用 | 不可 | (経費にならない) | 開業・引越し | |
| 看板 | 可 | 広告宣伝費(または減価償却費) | 開業・引越し | |
| 事業用ローンの利息 | 可 | 利子割引料 | 金融・その他 | |
| 借入金の元本返済 | 不可 | (経費にならない) | 金融・その他 | |
| 売掛金の貸倒れ | 条件付き | 貸倒金 | 金融・その他 | |
| クレジットカード年会費 | 条件付き | 支払手数料 | 使用割合 | 金融・その他 |
| 銀行口座の手数料 | 可 | 支払手数料 | 金融・その他 | |
| 寄附金 | 不可 | (経費にならない) | 金融・その他 | |
| 医療費 | 不可 | (経費にならない) | 金融・その他 | |
| 損害賠償金(故意・重過失) | 不可 | (経費にならない) | 金融・その他 | |
| 罰金・科料・過料 | 不可 | (経費にならない) | 金融・その他 | |
| ペットの費用 | 不可 | (経費にならない) | 金融・その他 | |
| 家族旅行 | 不可 | (経費にならない) | 金融・その他 | |
| 事業用の口座への入金 | 不可 | (経費にならない) | 金融・その他 | |
| 自分への給料 | 不可 | (経費にならない) | 金融・その他 | |
| 雑費 | 可 | 雑費 | 金融・その他 |
該当する項目がありません。別の言い方で探すか、経費になるか判定ツールをお使いください。
扱いは一般的なものです(2026-10-17確認)。項目名を選ぶと、根拠の出典と注意点を判定ツールで表示します。
青色申告決算書の経費の科目
| 科目 | 主な内容 |
|---|---|
| 租税公課 | 個人事業税、事業用の固定資産税・自動車税、印紙税 |
| 荷造運賃 | 商品の発送費、梱包材 |
| 水道光熱費 | 電気・ガス・水道(自宅兼用は按分) |
| 旅費交通費 | 電車・バス・タクシー、出張の宿泊費、駐車場代 |
| 通信費 | 電話・インターネット、郵送料、サーバー代 |
| 広告宣伝費 | 広告、チラシ、名刺、ホームページ |
| 接待交際費 | 取引先との飲食、贈答、取引先の慶弔 |
| 損害保険料 | 事業用の火災保険、自動車保険 |
| 修繕費 | 事務所や機器の修理 |
| 消耗品費 | 10万円未満の備品、文房具、作業着 |
| 減価償却費 | 10万円以上の資産の償却費 |
| 福利厚生費 | 従業員の健康診断、慶弔金 |
| 給料賃金 | 従業員の給料・賞与 |
| 外注工賃 | 業務の外部委託 |
| 利子割引料 | 事業用の借入金の利息 |
| 地代家賃 | 事務所・店舗の家賃、月極駐車場 |
| 貸倒金 | 回収できなくなった売掛金 |
| 雑費 | どの科目にも当たらない少額の支出 |
自分で追加する科目
決算書には空欄の行があり、会議費、研修費、新聞図書費、支払手数料、車両費、諸会費などの科目を自分で追加できます。よく使う支出に専用の科目を作ると、雑費が大きくなりすぎず、年ごとの比較もしやすくなります。
売るための商品や材料の仕入れは経費の科目ではなく、売上原価(仕入金額)の欄に書きます。
迷いやすい項目
- 打ち合わせのカフェ代: 会議費(相手と議題を記録)。取引先をもてなす飲食なら接待交際費。
- サブスクのソフト: 通信費または支払手数料。どちらでも、毎年同じ科目にします。
- 振込手数料・決済手数料: 支払手数料。
- 車の費用: ガソリン代や車検を車両費にまとめるか、旅費交通費・修繕費に分けるかは自由です。
- 国民年金・国民健康保険・所得税: 経費の科目ではなく、事業主貸(私的な支出)として記帳します。
科目を間違えたとき
経費の科目を取り違えても、経費の合計が同じなら所得と税額は変わりません。気づいた時点で帳簿を直し、翌年から同じ科目に入れるようにします。
一方で、経費にならない支出を経費に入れていた場合や、資産を消耗品費にしていた場合は所得が変わるため、修正申告や更正の請求で直します。
科目を決めるときの考え方
科目は、決算書を見た人が中身を想像できる名前にします。迷ったときは支出の目的で分けるのが基本で、同じ文房具店で買っても、商品の梱包材なら荷造運賃、事務用品なら消耗品費です。
会計ソフトに銀行やカードの明細を取り込むと、店名から科目が自動で提案されます。便利な機能ですが、同じ店でも目的の違う買い物があるので、初めの数か月は提案を確かめてから登録すると、後の修正が少なくなります。
科目ごとの合計を前年と比べ、大きく増減した科目があれば理由をメモしておくと、決算書を作るときの確認が楽になります。按分した科目は、按分前の金額と割合も記録しておきます。事業主貸と事業主借は経費ではなく、事業のお金と個人のお金の出入りを記録するための科目です。
自分で確かめる3点
- 同じ種類の支出を、毎年同じ科目に入れているか。
- 雑費が経費の中で大きな割合になっていないか。
- 経費にならない支出(所得税、国民年金、私用の支出)が科目に混ざっていないか。
よくある質問
勘定科目は決められた名前を使わないといけませんか。
決算書に印刷された科目のほかに、内容がわかる名前で科目を追加できます。会計ソフトでも科目の追加ができます。
雑費が多いと問題になりますか。
雑費が多いと中身がわかりにくく、確認されやすくなります。頻繁に出てくる支出は専用の科目を作るのがよい方法です。
早見表の扱いはどこまで正確ですか。
一般的な扱いをまとめたもので、個別の事情によって変わることがあります。判断に迷う支出は判定ツールで根拠を確かめ、必要に応じて税理士や税務署に確認してください。
出典(確認日)
- 国税庁 No.2210 必要経費の知識(2026-10-17)
- e-Gov法令検索 所得税法施行令(96条・138条・139条・139条の2)(2026-10-17)
- 国税庁 確定申告書等作成コーナー よくある質問「必要経費」(令和7年分)(2026-10-17)