産休・育休中の社会保険料の免除:申出書と免除される月
最終確認日 2026年10月17日
産休・育休中は、会社が年金事務所に取得者申出書を出すと、本人負担分と会社負担分の健康保険・厚生年金保険料が免除されます(健康保険法159条・159条の3、厚生年金保険法81条の2・81条の2の2)。免除されるのは休業開始月から終了日の翌日の属する月の前月までで、同じ月の中で14日以上の育休もその月が免除になります。
育児休業給付 申請スケジュール(会社用)
出産予定日と産休・育休・産後パパ育休の期間から、会社が出す届と申請の期限、社会保険料の免除月、給付の目安を日付順に並べます。PDFとCSVで保存できます。
スケジュールを作る産前産後休業の免除
産前産後休業取得者申出書を休業中に出すと、休業を開始した月から、終了日の翌日が属する月の前月までの保険料が免除されます。産前産後休業は、出産日以前42日(多胎は98日)から出産日後56日までの間で、働かなかった期間です。
出産日が予定日とずれたら、一般的には変更届を出して期間を直します。免除の期間は、年金額の計算では保険料を納めた期間として扱われます。
育児休業の免除:月末ルールと14日ルール
育児休業等取得者申出書は、休業期間中か、終了日から1か月以内に出します。免除されるのは、休業開始月から終了日の翌日が属する月の前月までです。月末に休業していれば、その月は免除になると覚えると分かりやすくなります。
令和4年10月1日以後に始まった休業は、開始月と終了日の翌日の月が同じでも、その月に14日以上休めば免除されます。申請スケジュールのツールで6月5日から14日までの10日間を入れると免除はなし、6月5日から19日までの15日間なら6月分が免除と表示されます。
賞与の保険料
賞与の保険料は、月末を含む免除の月に支払われた賞与で、その月の末日を含んで連続して1か月を超える休業をした場合に限り免除されます。短い育休を賞与の月にだけ合わせても、賞与の保険料は免除されません。
たとえば8月1日から11月20日まで育休を取り、12月10日に賞与を払う場合、免除されるのは8月から10月分の月の保険料で、12月の賞与は免除の月ではないため保険料がかかります。
復帰後の終了時改定と養育期間の特例
育休から復帰して時短勤務などで報酬が下がった場合、本人の申出により、復帰後3か月の報酬の平均で標準報酬月額を改定できます(健康保険法43条の2、厚生年金保険法23条の2)。改定は終了日の翌日から2か月を経過した日の属する月の翌月からで、復帰が4月なら7月分からです。
3歳未満の子を育てていて標準報酬月額が下がった場合は、養育期間標準報酬月額特例申出書を出すと、将来の年金額を下がる前の標準報酬で計算します(厚生年金保険法26条)。保険料は下がった標準報酬で計算されます。
会社が確かめる項目
- 産休と育休、産後パパ育休のそれぞれで申出書を出したか(延長のたびにも提出)。
- 予定より早く復帰したら、終了届を出したか。
- 給与計算で、免除の月に保険料を控除していないか。
- 賞与の月が免除の対象か、休業が1か月を超えるかを確認したか。
よくある質問
免除の期間は年金が減りますか。
免除の期間は、年金額の計算では保険料を納めた期間として扱われます。
雇用保険料も免除されますか。
雇用保険料は免除の制度ではなく、支払った賃金に料率を掛けるものです。休業中に賃金を払わなければ、雇用保険料もかかりません。
健康保険組合の場合も同じ手続きですか。
免除の仕組みは同じです。健康保険組合に加入している場合は、年金事務所とは別に組合にも申出書を出します。
出典(確認日)
- e-Gov法令検索 健康保険法(第43条の2・第43条の3・第102条・第159条・第159条の3)(2026-10-17)
- e-Gov法令検索 厚生年金保険法(第23条の2・第26条・第81条の2・第81条の2の2)(2026-10-17)
- 日本年金機構 育児休業等期間中の保険料の免除(2026-10-17)
- 日本年金機構 産前産後休業期間中の保険料の免除(2026-10-17)
- 日本年金機構 養育期間の標準報酬月額の特例(2026-10-17)