育児休業給付金の初回が遅いのはなぜか:会社側の事情と早める方法
最終確認日 2026年10月17日
育児休業給付金の初回は、一般的には休業開始から2〜4か月後に振り込まれます。会社が最初の2つの支給単位期間が終わるのを待ってまとめて申請し、そこからハローワークの審査と振込に時間がかかるためで、多くの場合は手続きの遅れではありません。
育児休業給付 申請スケジュール(会社用)
出産予定日と産休・育休・産後パパ育休の期間から、会社が出す届と申請の期限、社会保険料の免除月、給付の目安を日付順に並べます。PDFとCSVで保存できます。
スケジュールを作る4か月ルールと会社の申請時期
初回の申請期限は、育児休業開始日から4か月を経過する日の属する月の末日です(雇用保険法施行規則101条の30)。厚生労働省のパンフレットの例では、7月10日に始まった休業の期限は11月30日です。
会社は期限の範囲で、最初の2つの支給単位期間(2か月分)が終わってから申請するのが一般的です。7月10日開始なら、2か月分が終わるのは9月9日で、申請は9月10日以降になります。母親が産後休業に続けて育休を取る場合は、出産からさらに8週間が加わるため、出産から見ると振込まで半年近くかかることもあります。
申請してから振り込まれるまで
ハローワークが支給を決定すると、決定通知書が事業主経由で届き、その後に本人の口座に振り込まれます。審査期間は時期や書類の状況によって変わります。添付書類の不足や賃金証明書の誤りで差し戻されると、その分さらに遅れます。
早めたいときの方法
受給資格の確認を先に済ませておく、1か月目の支給単位期間が終わった時点で1か月分だけ申請する、電子申請で郵送の日数を省く、という方法があります。1か月ごとの申請は本人が希望した場合に認められています。
申請スケジュールのツールで、たとえば5月10日開始の育休を入れると、初回の期限は9月30日、2か月分を申請できるのは7月10日以後と表示されます。従業員と共有しておくと、いつ頃振り込まれるかの目安を一緒に確認できます。
従業員から聞かれたときの答え方
「会社は〇月〇日に2か月分を申請し、ハローワークの審査が終わると振り込まれます」と、申請日と次回の申請予定日を具体的に伝えるのが一般的です。ギリギリになってもらえなかったという不安は、申請日が分からないことから生まれることが多いためです。
男性の育休でも仕組みは同じで、短い産後パパ育休は出生後8週間を過ぎてから申請するため、振込はさらに後になります。生活費の見通しを相談されたら、受給額の計算は本人向けの計算ツールを案内し、会社としては申請日を約束するにとどめるのが一般的です。
会社が確かめる項目
- 初回の申請予定日と期限を、本人に書面やメールで伝えたか。
- 賃金証明書の賃金と、賃金台帳・出勤簿の記載が一致しているか。
- 母子健康手帳の写しなど、添付書類を休業前に依頼したか。
- 次回申請日の通知書を受け取ったら、社内の予定に入れたか。
よくある質問
初回の振込はいつ頃になりますか。
会社が2か月分をまとめて申請する場合、一般的には休業開始から2か月半から4か月ほどが目安です。正確な時期は申請日とハローワークの処理によります。
会社が申請を忘れていないか確認できますか。
会社に申請日を確認するのが早い方法です。支給決定通知書は事業主を経由して届くため、届いていれば会社が把握しています。
期限ギリギリの申請で給付がもらえないことはありますか。
期限内の申請であれば、期限に近いことだけで不支給になることはありません。期限を過ぎた場合は、管轄のハローワークに相談してください。
出典(確認日)
- e-Gov法令検索 雇用保険法施行規則(第101条の22・第101条の30・第101条の33・第101条の48)(2026-10-17)
- 厚生労働省 育児休業等給付の内容と支給申請手続(令和8年8月1日改訂版)(2026-10-17)