中途入社の人の年末調整(前職分の合算)
最終確認日 2026年10月15日
年の途中で入社した人の年末調整は、前の勤め先で払われた給与も合わせて計算します。前職の源泉徴収票から支払金額、社会保険料等の金額、源泉徴収税額の3つを合算し、源泉徴収票の摘要欄には前の支払者の名称、退職日、各金額を書きます。前職分がそろわないときは、その人の年末調整はしません。
源泉徴収票 作成ツール(令和8年分)
前職の支払金額・社会保険料・源泉徴収税額を入れる欄があります。合算した計算と、摘要欄の前職分の記載を自動で作ります。
源泉徴収票を作る前職の源泉徴収票をもらう時期
前の勤め先は、退職の日以後1か月以内に源泉徴収票を本人へ渡すことになっています。入社の手続のときに「届いたら出してください」と伝え、11月ごろの年末調整の書類と一緒に回収すると漏れが減ります。
同じ年に2社以上を辞めて入社した人は、その年の前職すべての源泉徴収票が必要です。
合算する数字
- 支払金額:前職分を本年の給与総額に足し、給与所得控除後の金額を求める。
- 社会保険料等の金額:前職で天引きされた社会保険料を本年分に足す。
- 源泉徴収税額:前職で徴収された税額を徴収済の税額に足し、年税額との差で過不足を出す。
源泉徴収票の摘要欄の書き方
合算した場合は、前の支払者の住所(所在地)と氏名(名称)、退職年月日、前職分の支払金額、徴収税額、社会保険料等の金額を摘要欄に書きます。
合算後の数字が支払金額の欄などに入るため、本人が見て前職分が含まれていると分かるようにする意味もあります。中途就職の日は「中途就・退職」の欄にも記載します。
前職分がそろわないとき
前職の源泉徴収票が年末調整までに出てこない場合、会社は自社分だけで年末調整をすることはできません。自社分の徴収税額をそのまま記載し、摘要欄に「年調未済」と書いた源泉徴収票を渡し、本人が確定申告で精算します。
前職が短期のアルバイトで本人が忘れていることもあるので、入社時の書類で前職の有無を確かめておくと安心です。
入社時に受け取る申告書
中途入社の人からも、最初の給与を払う日の前日までに扶養控除等申告書を出してもらいます。これがないと月々の源泉徴収は乙欄になり、年末調整の対象にもなりません。
年末調整のときは、基礎控除・配偶者控除等・所得金額調整控除の申告書と保険料控除申告書を、他の社員と同じく受け取ります。前職で同じ申告をしていても、当社の年末調整では改めて出してもらう必要があります。
よくある質問
前職の源泉徴収票のコピーでもよいですか。
数字を確認できれば計算はできますが、取扱いは会社の方針によります。原本を預かった場合は、年末調整のあとに本人へ返すのが一般的です。
前職分を合算すると給与所得控除の段階が変わりますか。
変わります。合計の給与額で給与所得控除後の金額を求めるため、別々に計算した場合より税額が増えることも減ることもあります。
前職で年末調整済みと書いてあったら。
前職で年末調整をしていても、その年に当社で給与を払い、年末に在職していれば当社で改めて合算して年末調整をします。
前職分を合算したら追加で税を徴収することになりました。
前職で扶養控除などを受けていなかった場合や、合算で税率の段階が上がった場合に起こります。不足額は12月の給与や賞与から徴収し、引ききれない分は翌年の給与から順に徴収するのが一般的な流れです。
出典(確認日)
- 国税庁 令和8年分 給与所得の源泉徴収票等の法定調書の作成と提出の手引(2026-10-15)
- 国税庁 令和8年分 年末調整のしかた(2026-10-15)
- e-Gov法令検索 所得税法(第190条 年末調整、第226条 源泉徴収票)(2026-10-15)