請求書番号の付け方:3つのパターンと管理のコツ
最終確認日 2026年10月15日
請求書番号はインボイスの記載事項に含まれておらず、付け方の決まりもありません。「2026-10-001」のように年月と連番を組み合わせると、重ならずに管理しやすくなります。
請求書番号は必ず書くものか
国税庁が示すインボイスの記載事項は、登録番号を含む6項目です。そこに請求書番号は入っていないため、番号がないことだけでインボイスとして扱われなくなることはありません。
それでも多くの事業者が番号を振るのは、後で書類を特定しやすいからです。入金があったときにどの請求分かを照らし合わせる、取引先からの問い合わせに答える、同じ請求を二度送らない、といった場面で番号が役に立ちます。
また、間違いを直した書類を出すときは、元の請求書との関連をはっきり示す必要があります。番号があれば「No.2026-10-003の修正」と一言で示せます。
よく使われる3つの付け方
番号の形式は自由に決められます。取引の件数や取引先の数に合わせて、次の3つから選ぶ人が多いです。
どの方式でも、桁数をそろえてゼロで埋めておくと、ファイル名や一覧表で並べ替えたときに順番が崩れません。スラッシュなどファイル名に使えない記号は避け、ハイフンでつなぐと扱いやすくなります。
| 方式 | 例 | 向いている場合 |
|---|---|---|
| 通し番号 | 0001、0002、0003 | 取引が少なく、一覧を一本で管理したい |
| 年月+連番 | 2026-10-001、2026-10-002 | 月ごとの発行件数を把握したい |
| 取引先コード+連番 | ABC-0012、XYZ-0005 | 取引先が多く、相手ごとに追いたい |
欠番を作らない理由
番号に抜けがあると、送り忘れなのか、取り消したのか、ファイルを消してしまったのかが後から分かりにくくなります。税務調査や取引先との確認の場面で、説明に時間がかかる原因になります。
途中で取り消した請求書があっても、その番号は使い回さず、台帳に「取消」と理由を書いて残しておきます。空き番号に別の請求を入れると、同じ番号の書類が二つ存在することになり混乱します。
再発行や訂正のときの番号
相手が紛失したための再発行なら、中身は元のままなので、番号も同じものを使い、「再発行」と書き添えるのが分かりやすい方法です。
金額や税率の誤りを直すときは、修正したインボイスを交付します。国税庁のQ&Aでは、直した内容を全部書き直す方法と、元の書類との関連を明らかにして修正箇所だけを示す方法が挙げられています。
どちらの方法でも、元の番号を書いておけば関連が明確になります。新しい番号を振る場合は「2026-10-003-2」のような枝番にすると、元の書類とつながりが見えます。
番号を管理するときのコツ
一人で事業をしていると、付け方を決めないまま請求を始めてしまいがちです。最初の1枚を出す前に方式を決めておけば、後から振り直す手間がかかりません。
- 台帳には番号、発行日、取引先、金額、支払期日、入金日を並べて記録します。
- 見積書や納品書にも番号を振り、請求書に「見積No.」を添えると、やり取りをたどりやすくなります。
- 番号の付け方を途中で変えるときは、切り替えた日付をメモしておきます。
- PDFのファイル名に番号を入れておくと、メールの添付から探すときに便利です。
よくある質問
請求書番号を書かないとインボイスにならないのですか。
番号は6つの記載事項に入っていないため、番号がないことだけを理由にインボイスでなくなることはありません。
年が変わったら番号を1から振り直してよいですか。
番号に年を含めていれば重ならないので、振り直しても困りません。年を含まない通し番号なら、続きから振るほうが安全です。
取引先から番号の形式を指定されました。
相手の指定に合わせて記載し、自分の台帳には自社の管理番号と相手指定の番号を並べて残しておくと照合が楽になります。
出典(確認日)
- 国税庁 インボイス制度の理解のために(令和8年4月)(2026-10-15)
- 国税庁 No.6498 適格請求書等保存方式(インボイス制度)(2026-10-15)
- 国税庁 インボイスQ&A 問33 修正した適格請求書の交付方法(2026-10-15)