収支内訳書の書き方(白色申告の記入例)
最終確認日 2026年10月31日
収支内訳書(一般用)は、白色申告の個人事業主が確定申告書に添える2ページの書類で、1ページ目に①売上(収入)金額から㉑所得金額までを書きます。架空のBさんが白色申告なら、①900万円から⑨差引原価480万円を引いた⑩差引金額が420万円、⑱経費計180万円を引いて⑲専従者控除前の所得金額が240万円です。
1ページ目の書き方
収入金額の欄は、①売上(収入)金額、②家事消費、③その他の収入、④計です。売上原価は、⑤期首商品棚卸高(Bさん60万円)+⑥仕入金額(500万円)=⑦小計、そこから⑧期末商品棚卸高(80万円)を引いて⑨差引原価です。
経費は、⑪給料賃金、⑫外注工賃、⑬減価償却費、⑭貸倒金、⑮地代家賃、⑯利子割引料の欄と、その他の経費(租税公課から雑費まで)の⑰小計を合わせて⑱経費計にします。Bさんなら地代家賃60万円、減価償却費15万円などを書き、合計が180万円です。
専従者控除と所得金額
⑲専従者控除前の所得金額から⑳専従者控除を引いた額が㉑所得金額で、確定申告書の事業所得の欄に写します。白色申告の専従者控除は、配偶者なら86万円、それ以外の親族は1人50万円と、⑲を事業専従者の数に1を足した数で割った金額の、どちらか少ないほうです(国税庁 収支内訳書の書き方)。
専従者控除は、事業専従者の氏名などを1ページ目の欄に書いて受けます。雑所得として申告する場合には専従者控除は使えないと、国税庁の書き方に書かれています。
2ページ目の書き方
2ページ目には、売上先と仕入先の明細(登録番号の欄があります)、減価償却費の計算、利子割引料と地代家賃の内訳、本年中における特殊事情を書きます。減価償却費の計算の合計が、1ページ目の⑬減価償却費に入ります。
青色申告決算書との違い
収支内訳書には貸借対照表がなく、損益の計算と明細が中心です。青色申告決算書は4ページで、65万円か55万円の青色申告特別控除を受けるには貸借対照表まで書きます。白色申告でも帳簿をつけて書類を保存する義務はあるので、日々の記帳は必要です。
書く順番と確かめること
2ページ目の減価償却費の計算と地代家賃などの内訳を先に書き、その合計を1ページ目に移すと、転記の漏れが減ります。売上と仕入の明細は、金額の大きい取引先から順に書きます。
書き終えたら、⑩差引金額から⑱経費計を引いた額が⑲と合っているかを確かめます。Bさんの例なら、420万円 − 180万円 = 240万円です。
よくある勘違い
「白色申告なら帳簿をつけなくてよい」
→ 白色申告でも帳簿の記帳と保存が必要です。収支内訳書は、その帳簿の数字をまとめて書く書類です。
「家族への給料はそのまま経費になる」
→ 白色申告では家族への給料は経費にならず、その代わりに専従者控除として、配偶者86万円・その他の親族50万円などの上限の範囲で差し引きます。
よくある質問
収支内訳書は手書きでもよいですか。
国税庁の様式に手書きで書いても、確定申告書等作成コーナーや会計ソフトで作っても構いません。どの方法でも、もとになった帳簿と書類は保存します。
不動産所得の収支内訳書は別ですか。
不動産所得用の収支内訳書があり、事業所得の一般用とは別に書きます。
自分の書き方に迷ったら。
欄の書き方や経費の範囲に迷うときは、税理士または税務署に相談します。
収支内訳書はいつ出しますか。
確定申告書と一緒に、翌年3月15日までに提出します。e-Taxなら確定申告書と同じデータとして送ります。
出典(確認日)
- 国税庁 令和7年分 収支内訳書(一般用)の書き方(2026-10-31)
- 国税庁 収支内訳書(一般用)様式(2026-10-31)