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補助簿とは:預金出納帳・売掛帳・買掛帳・経費帳の書き方

最終確認日 2026年11月4日

まず、よくある答え

補助簿は、主要簿の仕訳帳と総勘定元帳を補い、預金の出し入れ、取引先ごとの売掛金・買掛金、科目ごとの経費などを詳しく記録する帳簿で、簡易簿記ではこれらの帳簿が中心になります。預金出納帳・売掛帳・買掛帳・経費帳の4つのExcelテンプレートは、記入例と一緒にこのページの下で配布しています。

Excelテンプレート(無料)と記入例

記入例は架空の個人事業主(サンプルデザイン事務所、2026年11月、金額は税込)です。各ファイルに記入例のシートと、空欄の記入用シートがあります。マクロは入っていません。

記入例:預金出納帳(普通預金)

日付勘定科目摘要預入引出残高
11/1前月繰越500,000
11/12現金普通預金から引出し30,000470,000
11/20通信費インターネット回線 11月分5,500464,500
11/25売掛金デザイン料 入金220,000684,500
11/27地代家賃事務所家賃 12月分55,000629,500
11/30買掛金印刷用紙代 支払88,000541,500

記入例:売掛帳(株式会社サンプル商事)

日付摘要売上金額入金額差引残高
11/1前月繰越0
11/5デザイン料 10月分220,000220,000
11/25デザイン料 入金220,0000

記入例:買掛帳(見本紙業株式会社)

日付摘要仕入金額支払額差引残高
11/1前月繰越0
11/8印刷用紙 500枚88,00088,000
11/30印刷用紙代 支払88,0000

記入例:経費帳

日付勘定科目摘要金額
11/2消耗品費事務用品(ペン・ファイル)3,300
11/15旅費交通費打合せの電車代1,100
11/20通信費インターネット回線 11月分5,500
11/27地代家賃事務所家賃 12月分55,000
消耗品費合計3,300
旅費交通費合計1,100
通信費合計5,500
地代家賃合計55,000

どの補助簿を付けるか

法令は、仕訳帳と総勘定元帳のほかに「その他必要な帳簿」を備えるとしているだけで、補助簿の種類を決めてはいません。取引の内容に合わせて、必要なものを選びます。

国税庁は、簡易簿記の標準的な帳簿を現金出納帳・売掛帳・買掛帳・経費帳・固定資産台帳の5つとしています。この5つに預金出納帳のような債権債務等記入帳を加え、すべての取引を整然と記録していれば、正規の簿記として扱われます。

出典:国税庁 はじめてみませんか?青色申告

預金出納帳

口座ごとに、預け入れ(入金)と引き出し(出金)を日付の順に書き、残高を通帳の残高と照らします。口座振替や振込の取引は、現金出納帳ではなく預金出納帳に書きます。記入例では、売掛金の入金、家賃や回線料金の引き落とし、現金の引き出しが出てきます。

売掛帳

掛けで売った代金を、取引先ごとに管理する帳簿です。売り上げたときに売上金額を、代金が入ったときに入金額を書き、差引残高がその取引先に請求中の金額になります。取引先ごとに1枚ずつ付けると、入金の遅れに気づきやすくなります。

売掛金とは

買掛帳

掛けで仕入れた代金を、仕入先ごとに管理する帳簿です。仕入れたときに仕入金額を、支払ったときに支払額を書き、差引残高がまだ払っていない金額になります。請求書と照らし合わせて、二重払いや払い忘れを防ぎます。

買掛金とは

経費帳

経費を勘定科目ごとに分けて記録する帳簿です。テンプレートでは日付順に1行ずつ書き、勘定科目の列から科目ごとの合計を式で集計します。決算のときは、この合計を青色申告決算書や収支内訳書の経費の欄に書き写します。

青色申告決算書の書き方

補助簿と総勘定元帳の関係

複式簿記では、補助簿の残高は総勘定元帳の同じ科目の残高と一致します。記入例でも、預金出納帳の月末残高は総勘定元帳の普通預金の残高と同じで、売掛帳と買掛帳の残高は代金の入金と支払いで0円に戻っています。

消費税の課税事業者が書き加えること

消費税の課税事業者は、取引の相手の名前、税率ごとの区分、インボイス発行事業者からの仕入れかどうかの区分も帳簿に書きます。簡易課税や2割特例を選んでいる場合は、最後の区分は不要です。

出典:国税庁 帳簿の記帳のしかた(事業所得者用)

どの帳簿が必要か迷うとき

自分の事業でどの補助簿を付けるべきかは、取引の種類と申告の方法で変わります。税務署の記帳指導や記帳・決算等説明会、税理士に、実際の取引を見せて相談すると具体的に教えてもらえます。

よくある勘違い

「補助簿は法律で種類が決まっている。」

→ 法令は「その他必要な帳簿」と書くだけで、補助簿の一覧はありません。国税庁の資料が標準的な帳簿の例を示しています。

「経費帳を付けていれば、現金出納帳はいらない。」

→ 簡易簿記の標準的な帳簿は、現金出納帳・売掛帳・買掛帳・経費帳・固定資産台帳の5つです。経費帳だけでは現金の残高がわかりません。

よくある質問

売掛帳は取引先が多いとどうしますか。

取引先ごとにシートやページを分けます。テンプレートの記入用シートを複製して、取引先の名前を書いて使います。

経費帳にはどの勘定科目を使えばよいですか。

青色申告決算書や収支内訳書の経費の科目に合わせると、決算のときにそのまま書き写せます。

預金出納帳は口座ごとに分けますか。

口座ごとに分けて付けると、通帳と照らし合わせやすくなります。

出典(確認日)

帳簿の付け方の一般的な説明で、個別の取引の判断はしていません。自分の帳簿については、税務署の記帳指導や記帳・決算等説明会、または税理士にご確認ください。