必要な資金と調達方法の書き方:設備と運転資金を積み上げ、調達と合計を合わせる
最終確認日 2026年10月20日
必要な資金は設備資金と運転資金に分けて内訳と金額を書き、調達方法は自己資金と借入先ごとに書きます。公庫の記入例は二つの合計に「金額は一致します。」と添え、見積書の添付を案内しています。
事業計画書・創業計画書 メーカー
設備資金・運転資金と調達方法を入れると、合計の差額と借入ごとの元金返済を計算し、一致したら創業計画書と事業計画書を作ります。
資金計画を作る設備資金:見積りのある内訳を書く
設備資金は店舗・工場・機械・車両などです。介護サービスの記入例は、施設内装工事 500万円、車両購入 150万円、什器・備品類 100万円、敷金・保証金 90万円で、合計 840万円です。見積先も書きます。
記入例の吹き出しは、見積書などを添付し、支払済みなら領収書・請求書を添付するよう案内しています。
運転資金:何か月分を見込むか
運転資金は商品仕入や経費の支払に充てるお金です。記入例は人件費支払 400万円、広告宣伝費等諸経費支払 150万円、家賃等 75万円で、合計 625万円です。
何か月分という決まりはありません。メーカーでは「経費の何か月分」を入れて目安を出せます。介護の創業当初の経費 188万円の3か月分なら 564万円です。セルフチェックリストは、事業開始後の運転資金として半年程度の赤字補てん資金なども検討するよう挙げています。
介護保険報酬のように入金が翌々月になる事業や、掛け売りの多い事業では、入金を待つ間の人件費や仕入も運転資金で払います。入金と支払の日数のずれは、資金繰りの計算ツールで確かめられます。
調達方法:自己資金と借入
記入例の調達は、自己資金 465万円、公庫からの借入 700万円(元金8万円×88回)、他の金融機関からの借入 300万円(元金5万円×60回)です。
親・兄弟・知人・友人等からの借入は、洋風居酒屋の記入例のように「父 元金2万円×100回(無利息)」と、誰から借りてどう返すかを書きます。返済の約束がある借入は自己資金とは分けて書きます。
セルフチェックリストは、自己資金が少なく借入に頼った調達になっていないかを確かめる項目を置いています。
合計を一致させる理由
必要な資金の合計は、何にいくら使うかの総額で、調達の合計はそのお金をどこから用意するかの総額です。同じお金を両側から書いているので、記入例も 1465万円 = 1465万円で一致しています。
合わないときは、どちらかに書き漏れがあるか、調達が足りていません。メーカーは差額を表示し、一致するまで創業計画書と事業計画書を作らないようにしています。
添付と確認
- 設備ごとに見積書(支払済みなら領収書・請求書)があるか。
- 見積金額が相場とかけ離れていないか。相見積もりを取ったか。
- 運転資金に、売上が入るまでの仕入と経費の支払が入っているか。
- 借入ごとに返済の方法(元金の月額と回数)を書いたか。
事業計画書のほかのページ
資金のほかに、計画書の構成、記入例、収支の作り方をまとめています。
よくある質問
自己資金はいくら必要ですか。
公庫の様式やセルフチェックリストに一律の金額は書かれていません。リストは借入に頼りすぎていないかを確かめる項目を置いています。融資の条件は申込先にご確認ください。
家族から借りたお金は自己資金に入れてよいですか。
様式では「親、兄弟、知人、友人等からの借入」として自己資金とは別の行に書き、内訳と返済方法を添えます。
開業前に払った費用はどう書きますか。
必要な資金に含め、領収書や請求書を添付します(記入例の案内)。
出典(確認日)
- 日本政策金融公庫 創業計画書 記入例(介護サービス、令和7年4月1日版)(2026-10-20)
- 日本政策金融公庫 創業計画書 記入例(洋風居酒屋、令和7年4月1日版)(2026-10-20)
- 日本政策金融公庫 創業計画書セルフチェックリスト(2026-10-20)
- 日本政策金融公庫 創業計画書(様式、PDF)(2026-10-20)