「freeeで請求書は作れるのに、海外のクライアント向けに英語の請求書を出そうとすると途端に詰まる」--そんな経験はありませんか。本記事では、freeeに入力済みのデータをそのまま使って、プロフェッショナルな英語・日英バイリンガルの請求書PDFを作成する方法を解説します。

なぜfreee標準機能では英語請求書が難しいのか

freeeは日本国内の会計・請求業務に最適化されており、英語の帳票出力は得意分野ではありません。具体的には次のような壁があります。

  • カスタムテンプレート機能の終了 - 自由レイアウトで英語化する手段だった機能は2025年8月に新規提供が終了しました。
  • 個人プランの制約 - プランによっては帳票の細かなカスタマイズや英語表記に対応していません。
  • 外貨・換算の非対応 - 請求額を円以外で表示したり、為替レートの参考表示を入れる、といった海外向けの要件に標準では応えられません。
  • インボイス制度の英語表記 - 適格請求書(登録番号・税率別内訳)を保ちながら英語化するのは手作業では煩雑です。

結果として、多くのフリーランス・小規模事業者が「freeeからExcelに転記して英語で作り直す」という二度手間に陥っています。

解決策:既存データから英語PDFを生成する

二度手間を避ける最も合理的な方法は、freeeに入力済みの請求書データをAPI経由でそのまま取り込み、英語フォーマットに変換して出力することです。BridgeInvoiceはこの考え方で作られたツールです。

仕組み

  1. freeeとOAuthで連携 - 読み取り専用で安全に接続します。パスワードを預ける必要はありません。
  2. 請求書データを自動取得 - 取引先・品目・金額・税率を再入力なしで取り込みます。
  3. 英語/バイリンガルPDFを生成 - レイアウト済みのPDFをそのままダウンロードできます。

Before / After

項目 Before(手作業) After(BridgeInvoice)
データ入力 freeeからExcelへ転記 自動取得・再入力なし
言語 日本語のみ 英語・日英・韓国語・中国語
外貨換算 手計算 自動換算+為替参考表示
税率別内訳 手作業で計算 自動(インボイス制度準拠)
所要時間 15〜30分 1分以内

海外向け請求書で押さえるべきポイント

英語の請求書を送る際は、国内の慣習と異なる点に注意が必要です。

  • 御中は使わない - 英語版では会社名のみを記載します。
  • 消費税 - 国外の事業者向けサービスは原則として不課税(非課税)です。その旨を注記しておくと親切です。
  • SWIFTコード - 海外送金には銀行のSWIFT/BICコードが必須です。
  • 日付フォーマット - 2026-06-2222 Jun 2026 など、相手に合わせた形式を選びます。

BridgeInvoiceはこれらをテンプレート側で自動的に処理するため、毎回気にする必要はありません。

2026年時点でのfreeeの制約を正確に押さえる

英語請求書に関するfreeeの制約は、感覚ではなく事実で押さえておくと代替案を選びやすくなります。本記事の執筆時点(2026年9月)では、次の点が実務上の壁になります。

  • 自由レイアウトで帳票を英語化する手段だったカスタムテンプレート機能は、2025年8月に新規提供が終了しました。
  • 請求額を外貨で表示したり、円換算を参考表示したりといった海外向けの体裁は、標準の帳票では想定されていません。
  • 適格請求書の要件(登録番号や税率ごとの消費税額)を保ったまま英語化するには、手作業では確認項目が多くなります。

freeeの機能は改定されることがあるため、最新の仕様はfreeeの公式ヘルプでご確認ください。本記事では、確認できない新しいUIの断定は避けています。

代替案の比較:Excel転記・外部ツール・API連携

英語請求書を用意する方法は、大きく3つに分けられます。

  • Excelへ転記して英語で作り直す:初期費用はかかりませんが、毎回の転記と為替・税率の手計算が負担で、ミスも起こりやすい方法です。
  • 英文テンプレートを用意して手入力する:体裁は整いますが、freeeのデータとは二重管理になります。
  • freeeのデータをAPIで取り込み英語化する:取引先・品目・金額・税率を再入力なしで引き継げるため、転記ミスがなく、更新も一度で済みます。

BridgeInvoiceは3つ目のアプローチにあたります。読み取り専用の連携なので、パスワードを預ける必要はありません。

消費税と適格請求書の扱い

海外クライアント向けのサービスは、標準税率10%をそのまま乗せるとは限らず、輸出免税(0%)や不課税になることが多い取引です。税区分の考え方は英文請求書の消費税の書き方で、適格請求書として英語で出す場合の記載事項は英文請求書の書き方 完全ガイドで解説しています。個別の判断は顧問税理士にご確認ください。

まずは英文請求書を無料で作成し、海外取引の消費税設定から始めたい場合は海外取引の設定で作成してみてください。

よくある質問

Q. freeeを解約しないと使えませんか。 いいえ。freeeの連携は任意です。連携すれば入力済みデータを引き継げますが、連携せずに手入力で英文請求書を作ることもできます。

Q. freeeのプランによって英語請求書の可否は変わりますか。 freee標準の帳票では英語・外貨の体裁が想定されていないため、プランに関わらず英語請求書は作りにくいのが実情です。外部ツールでデータを英語化する方法であれば、プランの制約を受けにくくなります。

まとめ

freee単体では英語請求書の作成に限界がありますが、既存データを活かして英語化するアプローチなら、正確さとスピードを両立できます。転記ミスもなくなり、インボイス制度や外貨換算にも自動で対応できます。

freeeアカウントをお持ちなら、数クリックで最初の英語請求書を作成できます。